用語集 /
CCMD-3
学術中国精神障害分類・診断基準第3版 · 中国精神障碍分类与诊断标准第三版
中国の精神障害の分類・診断基準の第3版(2001年)。同性愛をそれ自体として精神障害とみなすことをやめました。
CCMD-3 とは《中国精神障害分類・診断基準(中国精神障碍分类与诊断标准)》の第3版で、中華医学会精神科分会が中心となって策定し、2001年に発表されました。これは中国の公式な診断体系による同性愛の脱病理化を画する文書です。それ以前の版は同性愛を「性変態」のカテゴリーに入れていましたが、CCMD-3 は同性愛そのものを精神障害とみなすことをやめました。このため 2001年は、1997年の刑法による非犯罪化とあわせて、中国大陸の二大転換点としてよく並べて語られます。
正直に触れておくべき点として、CCMD-3 には「自我不和諧(自分の性的指向を受け入れられず、著しい苦痛を感じている状態)」に関わる診断項目が残されました。この残存は「脱病理化として不徹底だ」と批判されてきました——苦痛の源の多くはスティグマやプレッシャーであって、性的指向そのものではないからです。ICD-11 では、対応するカテゴリーは完全に削除されています。
語感メモ:学術・医療の文脈で使う言葉です。中国の臨床・統計の実務は国際的な ICD 体系も同時に参照しています。表現としては「CCMD-3(2001)は同性愛を全体として精神障害に分類することをやめた」が最も正確で、「中国は2001年に同性愛を病気リストから外した」という大まかな言い方よりも検証に耐えます。
よくある誤用:ひとつは「自我不和諧」の項目を根拠に「転向療法には裏づけがある」と主張すること——成り立ちません。この項目が対象とするのは苦痛の状態であり、どの版の診断基準も「性的指向を異性愛に変える」ことを支持していません。もうひとつは病理化されていた時代の被害を「2001年以前は同性愛者がみな強制治療されていた」と誇張すること——被害は現実にありましたが、記述は正確であるべきです。詳しくは誤解を解く:同性愛は病気?をどうぞ。