用語集 /
WHO 1990(5・17 脱病理化)
正式1990年5月17日 · ICD-10 · 世界保健機関の脱病理化
1990年5月17日、WHO が承認した ICD-10 が同性愛を精神障害の分類から削除しました。
1990年5月17日、世界保健総会が《国際疾病分類》第10版(ICD-10)を承認し、同性愛は精神障害の分類から削除されました。これはグローバルなレベルでの同性愛の脱病理化として、最もよく引用される節目です。世界最高の保健機関が、分類の正式な改訂という形で確認したのです——同性愛は病気ではない、と。
この日付そのものがシンボルにもなりました。2005年から、5月17日は国際反ホモフォビアの日と定められ、いまでは世界各地で広く記念されています。2019年5月17日には台湾の立法機関が結婚の平等の特別法を可決し、日付の呼応がこの日をいっそう意味深いものにしました。
タイムラインに置いてみると全体像がつかめます。アメリカ精神医学会は、早くも1973年に同性愛を自らの診断マニュアル DSM から外しました。WHO は1990年に国際分類レベルの改訂を完了。中国の CCMD-3 は2001年にこれに続き、ICD-11(2019年採択・2022年発効)がさらに遺残カテゴリーを整理しました。脱病理化は数十年におよぶプロセスであり、1990年5月17日はその中で最も鮮やかに響いた一日です。
語感メモ:一般向けの文脈では「1990年に WHO が同性愛を疾病分類から外した」と書けば十分です。厳密に書くなら「世界保健総会が ICD-10 を承認した」と明記するのが望ましく、また ICD-10 の正式な発効はその数年後です。
よくある誤用:1990年(WHO/ICD)と1973年(アメリカ精神医学会/DSM)を混同すること、あるいは「採択」と「発効」を混ぜて書くこと。詳しくは誤解を解く:同性愛は病気?をどうぞ。