用語集 /
性自認
正式gender identity · ジェンダー・アイデンティティ · 性同一性
自分の性別についての、心の奥にある持続的な感覚——出生時に割り当てられた性別と一致することも、しないこともあります。
性自認とは、「自分は何の性別か」についての、心の奥にある持続的な感覚です。男性か、女性か、それとも二元の外側にある位置か。これは内的な体験であり、出生時に割り当てられた性別(出生時に登録された性別)とも、性表現(外への見せ方)とも同じではありません。性自認が割り当てられた性別と一致する人はシスジェンダー、一致しない人はトランスジェンダーです。
性自認と性的指向も、互いに独立した二本の軸です。前者は「私は誰か」、後者は「私は誰に惹かれるか」に関わります。WHO が 2019 年に採択した ICD-11(2022 年発効)では、「性別不合」が精神・行動の障害の章から外されました——性自認の多様性それ自体は病気ではありません。もっと知りたい方はジェンダーの基礎をどうぞ。
ことばの使い分け:正式・学術的な文脈での標準的な用語です。「性同一性」「ジェンダー・アイデンティティ」という言い方もあります。日常会話では「自分は〜だと感じている」と直接言うほうが自然です。
よくある誤用:性自認を「ある種の性別らしさやステレオタイプへの共感」と理解してしまうこと。性自認が女性である人が、スカートを好まなくても、おしとやかでなくてもまったく構いません——性自認は「私は誰か」の話であって、「私がどれだけ〜らしいか」の話ではないのです。