用語集 /
性表現
正式gender expression · ジェンダー表現 · 性別表現
服装・髪型・ふるまい・声などを通じて性別を外に向けて表す方法——性自認とも性的指向とも一致しないことがあります。
性表現とは、人が性別を外に向けて表す方法を指します。服装、髪型、メイク、話し方やふるまい、声、さらには歩き方まで。社会にはこれらの手がかりを「男らしい」「女らしい」と読み取る習慣がありますが、表現は一本のスペクトラムであり、しかも性自認や性的指向と完全に切り離すことができます。物腰のやわらかい男性が異性愛者のシスジェンダーであることもあれば、中性的な装いの女性がレズビアンだとは限らないこともあります。外見から他人の性的指向や性別を推測するのは、もっともよくある、そしてもっとも当てにならない誤読です(見ただけでわかる?参照)。
性表現は、外からの規律がもっとも入りこみやすい部分でもあります——「男の子でしょ、泣かないの」「女の子らしくしなさい」が狙っているのはいずれも表現であって、自認ではありません。この軸の独立性を理解すれば、こうした規律がなぜ誰に対しても不公平なのかもわかります。罰せられているのは、「見せ方がテンプレートに合わない」ことだけなのです。
ことばの使い分け:正式な文脈でも教育の文脈でも使われます。日本語では「ジェンダー表現」とも書きます。「男らしさ・女らしさ」という日常語は近い言い方ですが、気質の記述に寄っていて、範囲はやや狭くなります。
よくある誤用:表現を自認や性的指向の「証拠」と見なすこと——SOGIE の各軸はそれぞれ独立しています。スカートをはく男性が必ずトランスジェンダーだとは限らず、ゲイだとも限りません。