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用語集 /

性別二元論

学術

gender binary · ジェンダー・バイナリー · 男女二元論

性別を「男か女か」という互いに排他的な二つのカテゴリーとみなす考え方と、その上に築かれた制度のデフォルト設定。

性別二元論とは、性別を「男/女」という互いに排他的で、すべてを尽くす二つのカテゴリーとして理解する考え方、そしてその上に築かれた制度のデフォルト設定を指します。書類の性別欄には選択肢が二つしかない、トイレは二つに分かれている、敬称は「Mr./Ms.」の二択——。多くの人にとってこの設定は日常でほとんど意識にのぼりませんが、性自認や身体的特徴がこの二つの枠に収まらない人(ノンバイナリーの人、インターセックスの人)にとっては、「システムの中に自分の場所がない」という現実に毎日直面することを意味します。

区別しておきたいのは、「二元論はひとつのデフォルト設定だ」と指摘することは、男女の存在を否定することでも、生物学的な違いを否定することでもない、という点です。言っているのは——この二つの枠ではすべての人を収めきれない、ということ。そして歴史学や人類学の記録では、二元の外にある性別の位置づけはさまざまな文化に現れており、決して最近の発明ではありません(ノンバイナリーは作り話?参照)。

ことばの使い分け:学術・アドボカシーの文脈の用語で、「性別二元論の枠組み」「性別二元論を超える」といった表現でよく使われます。日常会話では「性別は男女二つだけじゃない」という言い方のほうが普通です。

よくある誤用:性別二元論への批判を「男女をなくそうとしている」と曲解すること。ジェンダー・スペクトラムの主張は両端を取り消すことではなく、両端のあいだと外側にも、実在する人がいると認めることです。