用語集 /
拉拉(ラーラー)
コミュニティ用語lala · 拉拉 · 拉子 · les · 蕾丝边
中国語圏でレズビアンの親しみを込めた自称。台湾の作家・邱妙津の小説『鱷魚手記』に登場する「拉子」に由来し、中国語圏全体に広がりました。
「拉拉」は、中国語圏のレズビアンコミュニティでもっとも通用する、親しみのこもった自称です。源流は一般に、台湾の作家・邱妙津が 1994 年に発表した小説『鱷魚手記』(ワニの手記)に遡るとされます。主人公のあだ名が「拉子」で、この小説が台湾のレズビアンコミュニティに深い影響を与えたことから、「拉子」はそのままコミュニティの自称になりました。大陸に伝わると畳語の「拉拉」に変化し、ほかにネット上では「les」(lesbian の略)や「蕾絲邊」(lesbian の音訳)もよく使われます。
この言葉の良さは、その出自にあります。医学のラベルでも、誰かにつけられたあだ名でもなく、コミュニティ自身の文学の中から生まれてきた言葉——だからこそ、肩の力を抜いて使えるのです。台湾では今も「拉子」が、大陸では「拉拉」が主流で、意味は同じです。
語感メモ:コミュニティ寄り、友人同士の親しい言葉です。フォーマルな場や書面では「女性同性愛者」や「女同志」のほうが適切です。
よくある誤用:「拉拉」を特定の雰囲気や役割の名称だと思うこと。これは総称であって、装いや雰囲気とは関係ありません。バイセクシュアルの女性がこの自称を使うこともあります——どう呼ぶかは、本人の自己認識に従うのが基本です。