本文へスキップ
OpenLGBT

表示設定


用語集 /

可視性

コミュニティ用語

visibility · ビジビリティ · 可視化

LGBTQ+の人々が公共の生活やメディアの中で「見えている」度合い。集団としての可視性と、個人がカミングアウトするかどうかは別の話です。

「可視性」(visibility)とは、LGBTQ+の人々が公共の生活の中でどれだけ見えているかを指します。映画やドラマにリアルで立体的な性的マイノリティの登場人物がいるか。公の場に立つ人が自分のアイデンティティを明かしているか。ふつうの人が日常会話の中で、自分のパートナーのことを自然に口にできるか。可視性が重要なのは、偏見が「見たことがない」という土壌でこそよく育つからです——「そうか、あの知り合いの人がそうだったのか」と気づいたとき、抽象的なラベルはようやく具体的な人間に戻ります。そして戸惑いの中にいる若い人にとっては、自分と同じような人がちゃんと生きているのを見ること、それ自体がひとつの答えになるのです。

ただし、はっきり区別しなければならないことがあります。集団の可視性は、個人のカミングアウト義務ではありません。可視性はコミュニティ全体がゆっくり積み上げてきた資産ですが、一人ひとりが公表するかどうか、いつ、誰に対して公表するかは、本人の安全と意思だけで決められるべきことです——安全が最優先、待ってもいいのです(カミングアウト公表度(アウトネス)テスト安全のための注意を参照)。敵意のある環境で「見えない」道を選ぶのは自己防衛であって、コミュニティへの借りではありません。カミングアウトしていない人も同じように本物で、同じように自分のやり方で生き、愛しています。

ニュアンスの補足:アドボカシーや一般向けの解説でよく使われます。中国語では「能見度」「可見性」とも書かれます。

よくある誤用:「可視性を高めること」を道徳的な要求に変えて、他人のカミングアウトを急かしたり、ほのめかしたり、さらには公開してしまうこと——他人を無理やり「見える」ようにすること(アウティング)は、アドボカシーではなく加害です。